ジェット燃料

こんにちは。営業の鈴木です。

2018年 立春が過ぎ、梅がつぼみをほころばせてきましたが、まだまだ寒い日が続いていますね。

今回は、ワクワクするニュースを見たのでご紹介します。

皆さんは、古着でジェット機を飛ばす事ができるという話をご存知ですか?1985年公開の映画「バック・トゥザ・フューチャー」で描かれていた30年後の未来の一つ「ゴミで車が走る」を実現させた日本環境設計(株)という会社があります。日本環境設計(株)の岩元社長は、大学時代にこの映画を見てゴミが燃料になる将来に感銘を受け、この発想を実現したそうです。現実の世界では、科学者ではなく、リサイクルを手掛ける会社の社長がデロリアンを走らせました!(2015年10月21)              

岩元社長の次の試みは、古着でジェット機を飛ばす事!現在、試験飛行を目指しています。

繊維製品をリサイクルにつなげるプロジェクトで、大手衣料品店が古着を引取るシステムがあり、愛媛県今治市の工場(日本環境設計)には、大量の古着が集まってきます。燃料を作るのに必要なのは、綿だけなので綿50%以上の古着だけをより分けます。選別された古着は巨大な洗濯機のようなタンクに入れられ、水と3種類の酵素を50℃前後の温度で3日間混ぜ合わせると、綿からブドウ糖だけを抽出することができます。これが糖化液というジェット燃料のおおもとになります。

ジェット燃料になる仕組みは、千葉県木更津市にある研究所で微生物の一種であるコリネ菌を改良し培養させた液体を糖化液と合わせます。その過程でできたアルコールの一種であるイソプタノールが、バイオジェット燃料になります。 ※コリネ菌とは、水鳥のフンから採れる微生物

回収した綿繊維が100%の場合、1tの古着から500ℓのバイオエタノールが製造できます。タンクの中の衣類は、綿以外の素材だけが残りボロボロの状態ですが、近隣の工場で発電燃料として使われているそうです。そのままでは捨てられるはずの衣類が、ただのゴミとして環境問題の一因になるより、はるかに有用です。

皆さんの家には、着られない服はどのくらいありますか?

自分の古着がジェット機を飛ばす燃料になると思うと楽しみですね!

使っていない衣類が資源に変わることに、大きな期待と夢を感じます。