しばらくご無沙汰しておりました!
若干夏バテ気味の代表の北です。
最近、何かと話題になっている太陽フレア。今回はその話をしてみようと思います。
太陽フレアとは、大まかに言えば太陽の爆発です。
この爆発により発生するコロナガスによって電磁波障害が起きるとか、
放射線が飛んで人体等に影響があるとかいろいろ言われていますよね。
なので、例によって少し調べてみました!
太陽フレアの等級は色々あるのですが、一般的にX線等級であらわされることが多く、
A,B,C,M,Xと5段階に分かれ、Xが一番大きいとされています。
実際に起きる影響としては、Cから停電、Mから通信障害が起きると言われており、
現実に2013年に太陽フレアが起きた時にスウェーデンでは大規模な停電が起き、
人口衛星も故障しています。
ちなみにこの時のX線等級はX17でした(Xの17倍の強さという意味です)。
フレアの大きさ自体は小さいもので約1万km、大きいもので10万kmにもなり、
その威力は実に水素爆弾の1億倍とも言われています!!!
おそろしい…
その強力すぎる力によって発生されたコロナガスはプラズマ化され、衝撃波も生じさせ「磁気嵐」を
引き起こします。
これにより電磁波障害が起き、GPSをはじめとする通信系統、飛行機等に異常が起きると言われています。
怖いですね~。
今世界では核の問題が出ていますが、毎日見ている太陽も大変な脅威であることがよくわかります。
そんな話を妻としていたところ、子供からこんな質問を受けました。
「それなら太陽にたくさん水をかければいいんじゃない?」
うーん。まさに子供ならではの質問(笑)。
太陽の表面は約6000℃。中心部分にいたっては1500万℃もあると言われています。
これは、太陽の中心で常に水素原子が核融合反応を起こしているからです。
それでは仮にこの高熱の太陽に水をかけたらどうなるのでしょう??
答えは…
水はすぐに蒸発し、さらに水素原子と酸素原子に分解されプラズマ化されてしまいます。
つまり、水をかけてもフレアは止められないということですね!
と、いうより、いわば太陽自体が巨大なプラズマな訳です(笑)
おそるべし太陽!
廃棄物処理についてもプラズマは大いに利用されています。
例えば日本を含むアメリカやロシア、カナダ、フランス等では
低温プラズマ焼却という処理方法が一部で使用されています。
焼却炉を1,200~1500℃の高温で稼働させ、廃棄物の組成をプラズマ化し、
そこで得たエネルギーを一部電力に変えるというものです。
ちなみに日本やドイツではエネルギーをガス化する、ガス化溶融という方法も一部で使用されています。
いずれもダイオキシンや重金属等、環境に悪影響を与えるものを無害化する優れた技術です。
太陽もすごいですが、人間もすごいですね!
残暑なんかに負けないようにがんばります!笑
※プラズマについて
大まかな説明だけ書きます。ご興味があればお読みください!
(もしかしたら間違ってるかもしれませんが…あくまで四方山話なので許してください汗)
通常の物質は原子からできており、その原子核の周りを電子が周っています。
そして通常の物質は、固体、液体、気体の状態にあります(「物質の三態」といいます)。
固体はエネルギーが低いので原子同士が身動きが取れません。
液体は固体よりエネルギーが高いので自由に動けますが原子同士は離れません。
気体は液体よりエネルギーが高く、原子同士も離れて自由に動けますが、
あくまでこの状態では電子は原子核の周りを回っています。これは通常の三態では共通です。
ところがプラズマの状態になると、
電子は原子核から離れて一人旅に出てしまうのです(これを「電離」といいます)。
こうなると原子核の中で気体を構成してた分子も電子の枠から抜けて一人立ちします
(これを「(陽)イオン化」といいます)。
こうして陽イオンと電子がそれぞれ自由にかなりの速度で動き回る為、
そこから生まれるエネルギーはいままでの物質の三態の時とはくらべものにならないもの
になります。
身近なプラズマの例をあげると、雷やオーロラ現象はプラズマです。
エネルギーがいかに大きいのかが、おわかりいただけたかと思います!