いよいよ今年も押し詰まってまいりましたね!
本当に1年はあっという間です!
久しぶりに投稿します、実は今年、年男の代表の北です。
今回はタイトルにもあるようにガラスのリサイクルについての話です。
みなさんは廃棄物であるガラスがどのように処分をされるかご存知でしょうか??
ガラスは見てわかるように燃えません。なので、昔は「燃えないごみ」の袋に入れ、埋立処分を行っていました。
しかし、時代と共に処理方法はどんどん変わっていきます。
ここ数年で電話が固定から携帯へ、携帯からスマホへ変わっていった様に
廃棄物のリサイクル技術もどんどん進歩・進化していきました。
はじめは単純な埋立から、やがて減容化へむけて破砕処理が行われました。
それからしばらくすると破砕処理後に「カレット」と言われるガラス原料が作られる様になり、
それを利用したガラスリサイクルが生まれました。
カレットはガラスの原料になるだけではなく、コンクリートと混ぜ合わせた形のガラスビーズとしても利用されます。
たまにキラキラした道路をお見掛けするかと思いますが、まさにあれがカレットを利用したものです。
このガラスビーズについては、
見た目もキレイですが、何より土壌に入り込むものなので環境基準よりも厳しい土壌基準の分析を行い、
基準値をクリアしたものでなければいけません(おおまかに言うと環境基準値の約1/1000の数値)。
このようにガラスの処理は徐々に変わっていき、リサイクルが確立されていきました。
しかしながら、カレット化は透明なガラスであるならば良いのですが、
色付きガラスの処理については、中々リサイクルが難しいと言われています。
見た目が通常のガラスと異なり、かつ、着色に使われている金属元素(コバルトや硫黄等)が
土壌に入れる製品としては不適合、と判断されているのが理由のひとつです。
それでは、色付きガラスはどうやってもリサイクルできないのか??
もちろんそんなことはありません。きちんとリサイクルできる方法はあるのです。
今回はそのリサイクルの一例をご紹介いたします。
ところで、皆さんはガラスの主原料は何かご存知でしょうか?
答えは、「珪砂(けいしゃ)」と言われる砂です。
この珪砂に石灰石やソーダ灰を混ぜて作ったものがガラスとなります。
現在、千葉県にあります、とあるガラスリサイクル会社の会長さんは
この珪砂に注目をし、ガラスを主原料である砂まで戻そうと考えました。
そうすることで、ガラス自体のリサイクルだけでなく代替山砂としても利用できるようにリサイクルの幅を
広げることが可能になるのです。
また、ガラスを砂化することによって、コンクリート由来の再生砂との差別化を図り、
有害物質の出る可能性のない安全なリサイクルが確立されます。
様々な試行錯誤の上、
鋭利なガラスの角を丸くする特殊な破砕処理と粒度調整を行うことで、そのガラス砂は完成されました。
細かいことは省きますが、ガラスの特性である透水性の高さを利用して、
砕石や山砂等の代わりに地面に敷くことで防草効果が期待できるという優れた側面があります。
→透水性が高いということは、水を通す能力が高いということです。つまり、雨等が降っても
まんべんなく水が流れるので、水はけがよくなり草も生えづらくなるということになります。
また、このリサイクル砂は着色ガラスも原料とされているので、難しかった着色ガラスのリサイクルも確立されているのです。
論より証拠、ということで早速、弊社の八街事業所にもまいてもらいました!
実際に見てみると、傍目には砂にしか見えません。しかし、近づくとキラキラしており
原料がガラスということがよくわかります。
通常の砂よりも原料がガラスの為、風が吹いても飛びにくいというのもポイントですね。
以前は草刈りが大変だったのですが、今はごらんの通り何もやらずにすんでいます(笑)
リサイクルは日々進歩しています。
製品を作り、使う以上、廃棄物は決してなくなりません。
その中で本当の意味でのゼロエミッションを達成できれば、それに勝ることはないと考えた2017年の暮れでした!!
【ガラスリサイクル砂(原料・ガラスくず)施工】